くも膜下出血になったら » 【体験談】くも膜下出血克服の記録 » 釣りの最中に発症したCさん(40代男性)

釣りの最中に発症したCさん

40代男性

釣り好きのCさん、子どもを連れて寝不足の状態でお目当ての場所へ出かけました。車の中で寝ている子どもたちをそのままに、釣りの準備に…。道具を運び、水の入ったタンクを運んだその後、急に首から背中が痛くなってしまいました。

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突然の激痛、狭まる視界、意識も朦朧として…

突然の痛みは、まるでハンマーで殴られたようなひどさでした。単に痛みが走っただけでなく、視界も狭まり、ついには目を閉じた瞬間に倒れてしまったのです。意識はすぐに回復したものの、車に戻り、子どもたちに「調子が悪いから」と車内で休むことを告げます。それと同時にはっきりとしない意識の中で、奥さんに電話をかけ、「具合が悪くなったから電車で迎えに来てもらえないだろうか」と連絡をしました。

この時点からCさんの記憶は途切れてしまいます。その間、子どもたちは道具を片付け、奥さんが来るのを待っていたそうです。もちろん、Cさんは自宅に運ばれたことは覚えていません。

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総合病院→かかりつけのクリニック→総合病院…

気づいたときは自宅。一晩しっかり眠ったのに、調子は良くありません。カイロプラクティックに行くも、自分では網膜はく離の手術で傷めた首のせいだと思っていました。

その翌日も、状態に変化はなく、不思議に思ったCさんは総合病院に行きました。3日後にMRIを受ける予約を入れましたが、やはり状態がよくないのでかかりつけ医へ。そこで「あきらかにおかしい」とすぐにMRI検査のできる病院を紹介してもらいます。

その病院で対応してくれたのは内科の医師でしたが、やはりこの先生もおかしいと気づき、脳神経外科へ連絡を取ってくれ、そこですぐにCT検査を受けました。結果は「即入院」。発症から時間がたちすぎていることから、脳血管れん縮(脳の動脈が細る)となっていて、集中治療室で安静を命じられました。

翌日、集中治療室で目を覚ましたCさん。不思議と食事を摂ることはできました。血液検査の結果は「めちゃくちゃ」。糖尿病を患ったことはありませんでしたが、血糖値も高く出ていました。

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血管造影検査で初めて病名を知る

2週間の絶対安静を命じられたCさんは、その間に検査を受けます。造影検査など脳内の検査です。股関節の血管を使ったカテーテル検査をしました。

発症から12日目、リハビリを受け持ってくれる担当者から「ベッドから起きてみませんか」と提案を受けました。発症してからほとんど寝たきりだったため、すぐにめまいがしたといいます。とはいえ、Cさんはいつもしている姿勢に戻るだけで気持ちも前向きになったといいます。

絶対安静の状態の中、Cさんは色々なことを考えました。「生かされている」という実感、既に亡くなった方たちや自分の父親の夢を多く見たことから、「生きろ!」といわれていると…。

こんな状態のとき、自分自身がくも膜下出血であることを医師から告げられました。

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脳動脈瘤が2つあることが判明

MRIの検査の結果、細くなっている血管はそのままでした。そのため、2日後「今後どうするか決めましょう」といわれます。

一方、リハビリは一定の成果を見せ、Cさんが思っている以上に歩けるようになっていました。病室を出たとき、実家に電話をし、自分がくも膜下出血であることを伝えましたが、思ったことが正しく話せたかどうかが心配だったといいます。

歩き始めて、便通もよくなりました。寝たきりでは便意すら感じなかったため、おなかが苦しかったそうです。

やっと造影検査の日を迎えたCさん。結果、脳動脈瘤がふたつあることが判明しました。うちひとつはカテーテル処置が可能、もうひとつはカテーテル処置の効果は薄いかもしれないがやってみる価値はあるとのことでした。

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カテーテル手術

カテーテル術前々日。脳動脈瘤のひとつはカテーテル対応可能な場所であること、もうひとつは難しい場所であることが改めて説明されました。もしもその場合は、後日改めてクリッピング術を行うことを再度説明されました。

カテーテル術当日。救急搬送されなかったがために、手術まで約1カ月かかってしまったことを悔いたCさん。入院までに4日かかってしまったため血管が細り、手術時期が遅れてしまったことを後悔しています。

安静にしながら、歩行などのリハビリを並行して行った日々。2週間ほとんど寝たきりになっただけで歩けなくなったことにショックを隠せません。

手術は午後2時頃にスタート。麻酔ですぐ眠り、目が覚めたときは病室に運ばれている最中でした。病室に戻って4時間は傷を保護するため仰向けでしか眠れません。腰が痛くてつらかったとCさんはいいます。

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退院が決まるまで

術後、「週末に外泊してはどうか」との提案を受けたCさん。これを励みに、4日間のつらい点滴生活を乗り越えます。

土曜日・日曜日は自宅で過ごすことができました。買い物に出たときに、体力が落ちていることを実感したといいます。「疲れたからベッドに戻ろう」ということもままなりません。

しかしながら、2日限定とはいえ自宅という慣れた環境に戻れたこと、見たかったテレビ番組を録画で見ることができ、とてもリフレッシュできたCさん。「2泊はあっという間に過ぎた」といいます。

その後、病院に戻りましたが、回診のあった火曜日には「退院できますね」と医師にいわれます。すぐにでも自宅に戻りたかったCさんは「今日にでも!」と願い出ますが、その希望はすんなり通りました。


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