番外編 有名人の事例

有名人の中にも、くも膜下出血を経験し、既に克服した方、克服しようとしている方がいます。彼らの事例から学べるものは何でしょうか。私たちが教訓にすべきことがないか、見ていきましょう。

Hさんの事例

レコーディング中、突然の頭痛に襲われる

ミュージシャン・俳優・文筆家として多彩な才能を発揮している星野源さん。彼もまたくも膜下出血を経験しています。アルバムのレコーディング中に最初の頭痛を感じ、一段落ついたときに激しい痛みに襲われたといいます。症状や治療の推移を見てみましょう。

復帰後、定期検査で再発が見つかり再手術

レコーディング中に、後頭部にズキンとした痛みを感じながらも痛み止めと湿布でごまかしながら収録を続行、すべてを終えて一段落ついたときに激しい痛みに襲われた星野源さん。2012年12月22日のことでした。

すぐに救急車が呼ばれ、その日のうちにカテーテル塞栓術による手術を受けました。著書『蘇る変態』によると、手術後は地獄のような痛みや吐き気との闘いだったそう。幸い合併症もおきず、仕事への復帰は翌年2月。休業は約3カ月でした。

しかしながら、その4カ月後、術後の定期検査で再発が見つかります。手術した箇所の処置が完全ではなかったのです。すでに日本武道館でのライブも決定していましたので、ご本人も周囲の人たちも苦渋の決断を強いられました。

その後、再発させないために開頭手術を経て、2014年2月、日本武道館でのライブで完全復帰を果たしました。すぐにくも膜下出血を発見し、即手術をしたこと、再発防止のための措置を取ったことがよかったのでしょう。

Kさんの事例

現在も闘病中。回復の様子が発信されています

歌手であるglobeのKEIKOさんもまた、くも膜下出血を経験し、現在も闘病中です。ご主人もまた有名人の小室哲哉氏。その闘病の様は、小室哲哉氏のツイッターなどでも発信されています。復帰が待たれるところです。

スピーディーな原因究明が回復への要因

2011年秋、首に激痛を感じ倒れました。夫の小室哲哉氏がすぐに救急車を要請、病院へと運ばれました。入院した翌日には5時間にもわたる手術となったそうです。

くも膜下出血をすぐに疑う症状である激痛があったことで、原因究明がスピーディーであったことが、命に関わる症状を避けられた理由かもしれません。

1カ月半後には退院、自宅での療養生活に入ります。通院しながらリハビリに励み、今では近所に買い物に出かけることができるようにまでなったようです。

しかしながら一部の報道では、記憶障害が残ったとのことですが、いずれにせよ早い措置が取られたことが命を救った最大の要因といえそうです。

Mさんの事例

自宅で倒れているところをマネージャーが発見

実力あるカウンターテナー(女声音域をカバーする男性のアルト)として世界的な有名人の米良美一さん。アニメ映画「もののけ姫」主題歌の歌い手として知っている方も多いでしょう。この米良美一さんもくも膜下出血を患いました。

合併症を発症、くも膜下出血の家系であることを公表

2014年12月、自宅で倒れていた米良さんをマネージャーが見つけ、救急搬送された先の病院で緊急手術を受けました。くも膜下出血そのものの手術は成功したものの、くも膜下出血をきっかけに髄液が溜まってしまう水頭症を起こし、二度目の手術を受けます。「歌を歌えなくなるかもしれない」と医師に告げられた米良さんのお母さんは迷うことなく手術を承諾したそうです。

結果、二度の手術は成功し、リハビリを経て復帰を果たしましたが、発症から約2ヶ月間の記憶がなかったともおっしゃっているそう。そもそもくも膜下出血の家系であったこともテレビ番組で公表しています。

Iさんの事例

飲酒後に自宅で転倒し、外傷性くも膜下出血に

腹話術で知られるいっこく堂さんは、その卓越した技術によって一躍有名人となりました。英語も堪能でアメリカでもその腹話術を披露し有名に。そんないっこく堂さんも、外傷性によるくも膜下出血の経験者です。

一時は噛む力が弱まる後遺症も

普段は飲まないお酒を自宅で飲んだ際に意識を失って倒れ、フローリングの床に顔面を強打。顔中血だらけで、ご家族が救急車を呼んだそうです。激しい頭痛、吐き気、寒気があったものの、CT検査では異常なく帰宅。

しかし、翌日になっても頭痛や吐き気がおさまらずに病院で再検査した結果、少量の脳内出血が見られ、軽度の「外傷性くも膜下出血」「両側前頭葉脳挫傷」と診断され入院となりました。

一時は噛む力が衰えるなど、腹話術に影響を与えるような後遺症もあって悩んだそうですが、翌月には仕事に復帰できるまでに完治。

症状が軽度だったこと、早期に処置ができたことがスピーディーな復帰につながったのでしょう。


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