くも膜下出血になったら » 【体験談】くも膜下出血克服の記録 » 前兆もなく発症したAさん(30代女性)

前兆もなく発症したAさん

30代女性

Aさん、34歳女性。まだ乳児である長女の世話をしながら、その日誕生日を迎えるご主人のためのプレゼントを考え台所に立っていたとき、突然全身の力が抜けるのを感じ、かがみこんでしまいました。

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前兆もなくそれはやってきた

偏頭痛の持病を持ってはいたものの、この日に限ってその偏頭痛はありませんでした。かがみこんでしまった直後に鉄パイプで殴られたような痛みを感じ、それは首から後頭部に広がっていました。

心配してかけつけた父親と母親は、イスに座らせたり背中をさすりましたが、吐き気のあまりその手を払いのけるほど。動こうとするたびに、激痛が続いたといいます。

吐き気はその後さらにひどくなり、救急車が来るまでに実際に2度ほど嘔吐したそうです。

近隣の保育園の送迎バスが来る時間と重なったため、救急車に運ばれるAさんに、近所の方が「Aさん、Aさん」と声をかけてくれたことだけはしっかりと覚えているそうです。

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救急車の中、薄れゆく意識の中で…

救急車に運び込まれたAさんは、とにかく怖く、泣きじゃくったといいます。救急隊員が「大丈夫」と声をかけたといいますが、自分の身に起こっていることが何だかわからず、とにかく痛みと不安で泣いたのだそうです。

病院に運ばれる救急車の中でも、運ばれた病院でも嘔吐。病院で、確認のために名前や症状を聞かれている最中に、意識が遠のいていきました。

それでも、痛い、痛いと繰り返し言っていたといいます。

麻酔で意識は薄れながらも、措置のために髪を切られたり、CT室へ運ばれたことは覚えていて、これにはAさん自身も不思議だったと感じたのだとか。

Aさんの祖母はくも膜下出血で亡くなっていたそうですが、Aさんはこのとき、まさか自分がくも膜下出血であるなど微塵も思っていなかったそうです。

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くも膜下出血からの生還

意識を取り戻したとき、Aさんの目には遠くに住んでいる妹さんの顔が映ったそうです。

そのとき、「手術したって聞いたから」といわれ、自分の身になにが起こったのかがやっとわかったとのこと。

額から右耳後ろにかけてを切開して手術、手術から2週間を集中治療室で過ごし、その後1週間を一般病室で過ごしました。手術から退院まで22日間でした。

Aさんが手術を受けている最中、娘さんの面倒のこと、お金の工面が親親戚の間で行われていましたが、それはAさんには知らされませんでした。

手術費用は200万以上かかりましたが、医療保険や高額医療費制度でクリアできました。

病院にはソーシャルワーカーがいて、ご主人がその人に高額医療費制度のことを聞いたのだそうです。

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手術から1年後

手術後、定期健診を欠かさず受けたAさん。特に問題なく、半年後の定期健診もクリアしました。

手術から半年後には、以前働いていた職場でパートとして復帰を果たし、1年後には次女を出産。自然分娩でも問題はなかったとのこと。

くも膜下出血発症後の措置がスピーディーであったことが、後遺症がなく済んだ大きな要因なのだろうとAさんは振り返ります。

先にも触れましたが、Aさんの祖母はくも膜下出血で亡くなっています。80歳という高齢ではありましたが、特段体の調子が悪いといったこともなかったようです。

Aさんの母親の話では、祖母のレントゲンで血管のコブから出血したことを説明されたものの、高齢であるため手術そのものが危険であること、再発したときには死を覚悟していて欲しいと医師から解説されたそうです。

1度目の発症から3カ月後、Aさんの祖母は再度倒れましたが、そのときはもう手の施しようがなく、脳死状態だったとのこと。

くも膜下出血は、それそのものの予防と、再発の予防が何より重要との教訓を与えてくれます。


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