くも膜下出血になったら » くも膜下出血の再発予防のためには

くも膜下出血の発症や再発を
予防するには

発症・再発と距離を置くために私たちがすべきこと

くも膜下出血の最大の原因は、脳動脈瘤であることは明白です。しかしながら、日常生活の中でくも膜下出血を予防することは可能です。
まずは、血圧を上げないこと、そして血管をしなやかに保ち動脈硬化を起こさないことです。これらに気をつけておくことで、最悪のシナリオ「くも膜下出血の発症」「再発」を予防することはできるのです。
具体的にどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

くも膜下出血の発症や再発を予防するには

高血圧を予防するために最初に行うべきことは、禁酒・禁煙です。

お酒は控えめに

アルコールの飲みすぎは心拍数や血圧を上げますし、コレステロール上昇を招きます。
大量飲酒とは一週間に150g以上のアルコールを摂取することです。
アルコール量(g)=飲酒量(mL)×アルコール度数(%)÷100×0.8で表されます。例えば、アルコール度数15度の日本酒180mLで、アルコール量は21.6gです。

徹底的に禁煙

タバコは血管を収縮させますので、間接的に血圧を上げてしまいます。くも膜下出血を予防するためには、これらは厳禁、と考えるのがベストです。たばこを吸う人がくも膜下出血を発症するリスクは、吸わない人の2~5倍だと証明されています。一日に吸う本数と関係なく、喫煙そのものがリスクを高めます。たばこの本数を減らすよりは、思い切って禁煙するほうが良いです。当然、禁煙が容易なことではないことも事実ですので、禁煙指導の活用をおすすめします。
もしも禁酒・禁煙ができないのであれば、「たしなむ程度」にとどめる努力をしてください。お酒とタバコとの関係をうまくコントロールできれば、体内で発生する活性酸素を低く抑えることもできます。さらに抗酸化物質を摂取すれば、さらに体調は万全です。

血圧・血管を適正に管理するため、食生活への配慮を 健康診断で「血圧が高い」とされた方は、塩分を控えるようにと指導された記憶があるでしょう。また、食事で摂取するコレステロール(高脂肪)が血管を狭めてしまう「動脈硬化」ともなれば、血管は柔軟性を失いもろくなります。食生活が乱れてしまえば、血圧は高くなり、動脈硬化を起こしてしまいます。
これらを予防するためには、日々の食事で、抗酸化物質を含む食品を摂取する必要があります。緑黄色野菜からβ-カロテンやポリフェノールを摂取することは、今日からでもできる予防策です。

高血圧を予防するために食事面で心がけること

減塩を常に意識

日本高血圧学会のガイドラインでは、1日当たりの塩分(食塩)摂取量の目標を「6g未満」と設定していますが、同時に「より少なくすることが理想」ともしています。

減塩のコツ

  • ・焼肉や揚げ物などを食べるとき、しょうゆやソースではなく、レモンやこしょう、ゆずで食べましょう。
  • ・醬油や塩ではなく、昆布やしいたけなどの天然だしを使いましょう。
  • ・ラーメンやソバの汁を半分残します。
  • ・お寿司につける醤油を少なめにします。
  • ・薄味に少しずつ慣れるようにします。

ミネラル類を積極的に摂取

血圧を調節できる成分として、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラル成分が挙げられます。 カリウムには腎臓から余分の塩分を排出する作用があります。マグネシウムはその働きを助けます。カリウムは野菜や果物、海藻類、豆類に多く含まれ、しっかり摂取することが大切です。
カルシウムが不足になると、副甲状腺ホルモンやプロビタミンDが分泌され、これにより心臓や血管を収縮させて血圧が上昇します。ですので、意識的にカルシウムを取ることが大事です。

「DASH食」を参考する

「DASH食」というのは、アメリカで開発された、血圧を上げないための食事(Dietary Approaches to Stop Hypertension)のことです。野菜、果物、ナッツ類、豆類、魚類、 低脂肪乳製品、穀類を中心とした複合食を指します。特徴としては、低脂肪、低コレステロールで、カルシウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラル物質が多いことです。「DASH食」を意識的に摂ると、血圧を下げる効果があると、アメリカの調査で明らかにされました。欧米人と日本人では体質などに異なっていますが、血圧の調節に良い食事に関して共通した部分が多いので参考にしてみましょう。

動脈硬化を予防できる食事とは

食物繊維をしっかり摂取する

厚生労働省の報告により、食物繊維の1日の摂取目標量は成人男性で20g以上、女性では18g以上となっています。しかし、実際の食物繊維の摂取量は一人一日あたり14.8gと大幅に不足しています。
食物繊維は、水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維の2種類に分けられます。このうち、コレステロールの吸収を抑える効果があるのは水溶性食物繊維で、果物・海藻類・芋類に多く含まれています。

青魚や大豆製品を食べよう

肉類に飽和脂肪酸が多く含まれ、血液中の悪玉コレステロールが増える原因となります。一方、サバやサンマなどの青魚には血液をサラサラにする効果がある不飽和脂肪酸が含まれています。魚を週3回以上食べる人は動脈硬化になる比率が低いことが報告されています。
また、大豆に含まれる不飽和脂肪酸も血中のコレステロールを減少させる効果があります。

生活習慣を変化させて高血圧や動脈硬化を予防食生活以外にも、日常生活内の習慣を変化させるだけで、高血圧や動脈硬化を予防することができます。例えば規則正しい生活を心がけたり、適度な運動を心がけたり、といったことです。
その他に気をつけていただきたいのは、入浴や睡眠です。ストレスフルな日々を送らざるを得ない現代人が避けて通れないストレスと上手につきあうためにも、上手に入浴し、質の良い睡眠を取らなければなりません。 体のサビを招く活性酸素は、ストレスによっても生み出されますので、抗酸化作用のある食品を積極的に摂取する必要もあります。

くも膜下出血予防のために、今の状況を知ることが大切 くも膜下出血を予防したり、再発を抑制するためには、今の自分の「脳の状態」を知らなければなりません。例えば「脳ドック」もその一つです。
まだ破裂こそしてはいないものの、脳に動脈瘤があれば、「時限装置」を抱えて生活しているのと同じことです。家族にくも膜下出血や脳内出血を起こした人がいれば、検査はなおのこと必要です。
脳ドックでは、未破裂能動脈の発見や脳内の血管の状況など、今の自分が置かれている状況を調べてもらうことができます。費用も皆さんが思っているほど高額ではありません。

もしも、未破裂脳動脈瘤があると診断されたら― 未破裂脳動脈瘤の「破裂」の確率は1年で0.64%です。すなわち、1,000人に6.4人が破裂するとのことです。しかし、動脈瘤の大きさが5ミリ以上になれば、その確率はさらに上がり、1.1%となります。脳ドック受診の結果、脳動脈瘤が確認されたら、強い不安を感じたり、うつ状態となったりする患者さんもいますが、現代の医学であれば、さほど怖がることはありません。
脳動脈瘤を処置する必要があるかどうかに関しては、患者さんごとに検討を行って決めることが多いです。一般的には患者さんの全身状態、年齢、既往症を考慮しながら、動脈瘤のある場所や大きさ、形を見て治療方針を決定します。例えば、高齢者の場合、「全身の状態が悪い」、「小さな動脈瘤」などは積極的に治療の対象とならず、経過観察とする場合が多いです。「脳動脈瘤が5ミリより大きい」、「年齢が70歳以下」で、身体などの条件が手術を妨げないのであれば、手術を勧められることになるでしょう。
脳動脈瘤を取り除く外科的措置には、クリッピング術とコイル塞栓術がよくみられます。どの方法を採用するかを決める際に、最も重要なのは動脈瘤の発生部位と形状です。クリッピング術のほうは適している部位は中大脳動脈分岐部で、コイル塞栓術の方は適している部位は脳底動脈・椎骨動脈と内頸動脈傍鞍部です。

肥満は、くも膜下出血を始め様々な血管障害の遠因となります。無理のない程度にダイエットをし、適正体重を維持するように心がけましょう。大事なポイントは「適切な食習慣」と「適度な運動」です。

適切な食習慣

肥満を解消するためには、当然ですが食べ過ぎは禁物です。食べ過ぎを防ぐ方法にはいくつかありますが、最も意識したいのが「1日3食摂る」ということ。体重を減らしたいあまり1日2食、1日1食にしてしまうと、食事の際のエネルギー吸収率が高くなってしまい、結果として食べ過ぎと同じ状態になってしまいます。腹八分目で3食摂ることが基本です。
また早食いも良くありません。満腹中枢が作動する前に、、過剰なカロリーを体内に入れてしまうことになるからです。また、ストレスも過食の原因となるので注意しましょう。

適度な運動

食事制限だけに頼ったダイエットでは、のちのリバウンドを招いてしまう恐れがあります。適度な運動を通じて筋力を心肺を強化し、基礎代謝を上げるようにしましょう。
とは言え、肥満解消のために激しい運動をする必要はありません。ウォーキング、ジョギング、サイクリングなどの、いわゆる有酸素運動を継続するようにしてください。1日20分以上の有酸素運動を毎日継続することで肥満を徐々に解消していきましょう。

高脂血症を指摘されている方が注意すべき点は、「食生活の改善」と「適度な運動」です。

食生活の改善

高脂血症の方の食事については、コレステロールを制御に重点を置きましょう。具体的には、悪玉コレステロールの量を減らすことが大事です。悪玉コレステロールは、肉の脂などの欧米食を摂ることで多く生成されます。肉の摂取を減らし、悪玉コレステロールを減らす働きを持つ植物油、魚油などを摂るようにしましょう。あわせて、食物繊維の多い緑黄色野菜などの摂取量を増やすようにしてください。
また、アルコールの過剰摂取は高脂血症を悪化させて、血管障害のリスクを高めます。禁酒する必要はありませんが、摂取量を控えたほうが良いでしょう。

適度な運動

高脂血症の方は、毎日、適度な運動を心がけてください。運動することで善玉コレステロールの量が増え、高脂血症からくる血管障害のリスクを低下させることができるからです。同時に、運動によって中性脂肪が燃焼するため、高脂血症の方が意識すべき体重減少にも貢献します。
運動の内容については、激しい運動を避けることがポイント。ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を、毎日20分以上行なうことが理想です。

心臓病を持つ方がくも膜下出血を予防するために注意したいポイントは、「食習慣の改善」と「生活習慣の見直し」です。

食習慣の改善

食事において心臓病の方が注意すべきは、脂肪、、塩分、エネルギーの3点です。なるべく低脂肪のもの、低塩分のもの、低エネルギーのものを摂るようにしてください。たとえば牛乳を飲む場合は、普通の牛乳ではなく低脂肪牛乳を選びます。うなぎ、魚卵、などのコレステロールも控えましょう。
炭酸飲料を飲むとお腹が膨らみ、心臓を圧迫する恐れがあるので避けたほうが良いでしょう。アルコールの摂取については、適度な量なら問題ありませんが、酩酊するほど過剰な量を飲むと心臓に負担がかかるので注意してください。

生活習慣の見直し

寝不足やストレス、疲労の蓄積などは、血圧を上げて心臓や脳血管へ負担を与える危険因子となります。規則正しい生活をベースにし、十分な睡眠をとること、ストレスを解消すること、疲労がたまる作業を控えることなどが大事です。
また出勤時に慌てて駆け出したりすると、心臓や血管に大きな負担がかかります。朝は余裕を持って出かけるようにしてください。
なお、夫婦間の性交渉は問題ありませんが、婚外交渉は精神的な昂ぶりから心臓や脳血管に負担を与えます。性交渉中における突然死も少なくないので注意しましょう。

糖尿病の方が脳血管を守るために注意すべきポイントは、「食習慣の改善」と「適度な運動」の2点です。

食習慣の改善

すでに糖尿病を患っている方は、医療機関から適切な食事指導を受けていることでしょう。しかしながら、いつの間にか惰性になってしまい、正しい食事法を守れなくなってしまう人もいます。糖尿病の方がくも膜下出血を予防するには、単に総摂取カロリーを下げれば良いというわけではありません。
まずは、朝、昼、晩の3食をきちんと摂る基本です。摂取カロリーを下げるために2食や1食に減らしてしまうと、食後の血糖値が急激に上がってしまうことがあります。なるべく同じ時間に、同じ量だけの食事を摂ることが大切です。食べる際には、糖質からではなく、食物繊維の豊富な野菜などから先に摂れば、急激な血糖値の上昇を抑えることができます。また、食べ過ぎを防ぐために「ゆっくり食べる」ことも大事です。

適当な運動

毎日の運動も大切なポイントですが、注意したいのは、無酸素運動ではなく有酸素運動をするということ。時に息を止める必要があるような激しい運動が無酸素運動で、常に平常の呼吸を保ちながら行なう運動が有酸素運動です。
理想的な有酸素運動はウォーキング。毎日行なうのが良いのですが、最低でも週に3回は行なうようにしましょう。1回15~30分程度を1日2セットできれば理想です。万歩計にすれば1日1万歩ほど。無理せず、継続することを目標にしましょう。

高血圧の方が注意すべきポイントは、大きく2つに分かれます。「ライフスタイルの改善」と「冷気への対策」です。

ライフスタイルの改善

高血圧の方は、ライフスタイルの改善でくも膜下出血の発症、および再発を予防するよう心がけましょう。最初に取り組むべきは、禁煙です。くも膜下出血にとって、喫煙は高い危険因子となります。自力での禁煙が難しいようであれば禁煙外来を利用するなどし、早急に禁煙をしてください。
また、ある程度の減量も効果的です。現状より体重を4~5kg程落すだけでも、血圧が下がってくも膜下出血のリスクを下げることができます。 他にも、毎日の適度な運動習慣、ストレスの発散、過度のアルコール摂取の制限など、いわば「普通に健康になるためのライフスタイル」を心がけることで、くも膜下出血のリスクは大幅に軽減します。

冷気への対策

冷気にあたることで、血圧は一気に上昇します。特に冬の冷気には十分な注意を払い、くも膜下出血の予防を心がけてください。
第一に注意すべきは、温かい部屋から寒い部屋へと急に移動するとき。暖房のきいた居間から寒いトイレに移動するときは、家の中とはいえ厚着をしたりマフラーをしたりなど、温かい服装をするようにしてください。また、トイレや風呂場の脱衣所も温度が低い場所なので、日頃から暖房等で温めておくことが大切です。

くも膜下出血の再発予防に新たな光明

以上、肥満・高脂血症・心臓病・糖尿病・高血圧の人が脳血管を守るために大切な予防策について確認してきました。これらの症状がある人は、いつ何時、くも膜下出血に襲われても不思議ではないので、発症・予防を十分に意識した生活を送ることが大切です。
ところで、上で説明したことは、一言で言うと「血管に負担を与えない方法」ということでもあります。血管へ負担率を左右する因子にはいくつかありますが、その最大のものが「血液の質」です。いわゆるドロドロ血は、血管の内壁を傷つけてくも膜下出血や脳梗塞、心臓病などのリスクを高めます。「血液の質」を良くし、血管への負担を軽くすることが、各種血管障害のリスクを軽減する大事な要素ということになります。
昨今、この「血管の質」を改善させるとして、大豆発酵エキスが注目されています。大豆も発酵も体には良さそうなイメージの言葉ですが、イメージだけではなく、具体的に大豆発酵エキスがどのように血液に好影響をもたらすのかを見ていきましょう。

大豆発酵エキスには血流の改善させる働きがある

大豆発酵エキスには、悪玉コレステロールを減らして血流を良好にする働きがあります。この働きを証明したのが、ウサギを使った実験です。
あるウサギのグループに「高コレステロール食のみ」を摂らせ、別のウサギのグループに「高コレステロール食+大豆発酵エキス」を摂らせた実験が行われました。実験によると、次のような結果が確認されました。

・高コレステロール食のみを摂ったウサギのグループ
動脈がひどく犯され、明らかな血管障害が見られた。血管内には悪玉コレステロールの沈着も見られた。

・高コレステロール+大豆発酵エキスを摂ったウサギのグループ
動脈の状態はいたって正常。血流は良好で、血中コレステロールの量にも問題は見られず。

以上のように、それぞれのウサギのグループの血管・血流には明確が違いが見られました。「大豆発酵エキスを摂ったかどうか」という要素だけが、双方にこれだけ大きな差を生み出しています。

大豆発酵エキスには血中の活性酸素を減少させる働きがある

上記、ウサギの実験の中で、あわせて血中の過酸化脂質の量の比較も行なわれました。過酸化脂質とは、通常の脂質が活性酸素の影響によって変質したもの。蓄積すると動脈硬化の原因にもなります。ご存知の通り、動脈硬化はくも膜下出血、脳梗塞、心臓病など、あらゆる血管疾患のベースにもなる症状です。
実験の結果、大豆発酵エキスを摂取していないウサギのグループに比べ、摂取したグループにおいては38.6%もの過酸化脂質抑制効果が見られました。明らかに有意な差と考えることができます。
以上の実験により、大豆発酵エキスには「血流を改善させる働き」と「血中の活性酸素を減少させる働き」があることが分かりました。
これらの働きが、確実にくも膜下出血の発症・再発を防ぐとは断言できません。ただ、くも膜下出血の大きな要因に「血流」と「活性酸素」が関係している以上、大豆発酵エキスを摂取することは、症状の再発を予防するうえで有効な手段であると考えられるでしょう。

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