脳ドックを受ける

脳ドックを受ける

くも膜下出血リスクのトップバッターは「脳動脈瘤」
―あなたにはある?ない?

くも膜下出血を引き起こす最大原因は「脳動脈瘤」です。体の表面ではない部分にありますし、会社から勧められる健康診断でも脳動脈瘤を見つけることはできません。自分自身で見つけることは到底無理です。
だからといって脳動脈瘤を見つけ出さなければなりません。思い立ったら「脳ドック」へ。脳動脈瘤を発見してしまうと大きなショックを受けるかもしれませんが、裏を返せば「ラッキー」です。自分の体を知っておけば、くも膜下出血を防ぐことは可能だからです。

脳ドックを受けるべき条件

脳ドックを受けて欲しい人―あなたやご家族は当てはまっていませんか?

知ればショック、でも知らずに発症してしまえば恐ろしいくも膜下出血。原因である脳動脈瘤の有無などを調べる脳ドックは、次のような方に受けて欲しいものです。

  • 脳卒中など、脳周辺での出血による疾病を経験した家族がいる人
  • アルコールが大好きな人
  • 喫煙習慣のある人
  • 肥満や高血圧といった生活習慣病を抱えている人

このような方は、定期的に脳ドックを受けるようにしてください。

脳ドックの検査項目

直接「脳を見る」検査はこんなにある! 発症前・再発前にこれで調べる!

脳ドックで用いられる機器には様々な種類があります。直接「脳」をチェックするために用いる機器は以下の通りです。

MRI(磁気共鳴断層撮影)

電磁波を頭部に当てることにより、三次元の画像を取得するのがMRIです。立体的な画像を撮影できますので、脳腫瘍や脳内で起きている出血を発見することができます。

MRA(脳血管撮影)

脳内の血管のみを撮影するのがMRAです。血管の形状を診ることができますので、脳動脈瘤や正常でない奇形の静脈を見つけることができます。

マルチスライスCT

撮影対象となる臓器をミリ単位で輪切り画像として撮影します。これを重ねていくことで、様々な角度から三次元で見ることができます。

超音波検査

超音波を使って、頭の中の血管の広さ・狭さや、閉塞を調べるものです。こめかみ部分にゼリーを塗り、スキャナー状のものを当てて検査します。

脳波の測定

脳からは微弱な電流が出ていることは皆さんご存知の通りです。この波形を調べることによって、脳梗塞やてんかん、脳腫瘍などを調べることができます。

脳以外にもこんなところを観察!
脳の異常やそのリスクはここでもわかる!

脳に直接関係する臓器や部位からくも膜下出血リスクを調べるためには、以下のような方法があります。

心電図

不整脈が観察されると、それは血栓ができやすいと判断されます。血栓(血の塊)が心臓から血管を通じ脳に達すれば、脳梗塞を引き起こすことがあります。

血圧

高血圧がくも膜下出血の大きな原因となることは既にご存じの通りです。血圧測定は基本中の基本です。

血液検査

血液を調べれば、血栓ができやすい血液の傾向、高血圧の傾向までをも調べることができます。血液の「性質」も大切なチェック項目です。

眼底検査

目の奥(眼底と呼ばれる)の血管は、体外から見ることのできる「唯一の血管」といえます。これを調べることで、動脈硬化や脳腫瘍などの推測をします。

脳ドックにかかる費用

脳ドックにかかる費用は10万円程度―検査項目を絞れば安くなる

脳ドックは、いわゆる「フルコース」で10万円程度かかります。しかしながら、MRIやMRAのみなどの絞り込んだコースを用意している施設もあり、これならば2~3万円ほどで済みます。
保険適用とはなりませんが、自分の抱えるリスクを知り、対策を立てられるのならば安いといえるのではないでしょうか。

MRI+MRA(脳・頚部)―25,870円

頭部と頚部のMRIを中心に、脳梗塞などの脳血管の病気を発見。

MRI+MRA+頚部MRAなど―29,800円

頭部のMRIとMRA検査に加え、頚部MRAなど他の検査を組み合わせ、脳梗塞やアルツハイマー型認知症を早期発見。

PET(癌検診)+頭部MRI(当日結果説明)―144,000円

PETを用いて全身の癌検査をすると同時に、頭部のMRI検査も。腫瘍マーカー検査では肺がんや胃がん、男性なら前立腺がん、女性なら卵巣と子宮がんの検査も。

MRI乳がん+子宮がん+脳ドッグ―69,800円

生活習慣病検査と同時に、乳房や子宮・卵巣のMRI検査、胃カメラ、脳ドック(MRI・MRA)を受けられます。

脳ドック+全身MRI+がん血液検査―148,000円

一般的な人間ドックの内容に、脳ドック(MRI・MRA)を加え、全がん血液検査を含む検査を受けられます。

脳ドックが受けられる場所

脳ドックはどこで受けられるの? どこの病院に行けばいいの?

一般的な病院でも、「脳外科」や「脳神経外科」といったクリニックで受けることができます。
また、検査専門の大きな施設も増えていますし、総合病院が脳ドックを実施していることもあります。今はネットでも簡単に調べられますので、かかる時間や費用など、ご自分に合ったものを選び、予約をするだけでOKです。

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脳ドックでわかること

脳ドックの重要性はわかったけど、実際にどんなことがわかるの?

脳ドックがどれだけ重要で、以外にも簡単に受けられることはご理解いただけたと思います。しかしながら、「まだ病気ではないのに何を知るためのものなの?」とお思いかもしれません。

病気がまだ体感できてはいないものの、

  • 脳梗塞(無症状)
  • 脳動脈瘤(破裂前)
  • 脳腫瘍(無自覚)
  • 脳出血(無症状・無自覚)
  • 脳動脈の異変(生まれつきの奇形など)

このようなものを、発症もしくは自覚する前にチェックすることができるのです。

この中で、特に気になるのはまだ破裂していない動脈瘤です。これこそが「くも膜下出血」の元凶です。
発症する前に脳動脈瘤の存在がわかっていれば、破裂する前に「クリッピング」などの手術や、日常生活で血圧を上げないようにするなどの対策を打つことができます。
そう、発症前に知ることが何より大切なのです。

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