ミネラル

ミネラル

くも膜下出血の予防・再発防止にはミネラル摂取が必須

ミネラルとは、無機質とも呼ばれていますが、ビタミンやタンパク質など私たちの体に必須とされる「五大栄養素」のうちのひとつです。
ミネラルは体内で作られることのない物質ですので、食事や飲み物から摂取しなければなりません。これを欠かすと、いわゆる「欠乏症」となってしまい、体に何らかのトラブルを抱えてしまう結果となってしまいます。
その一つが高血圧や動脈硬化なのです。

ミネラル不足になってしまうと

高血圧を引き起こす原因となる

ミネラルに含まれるカリウムは、ナトリウムや糖質を代謝させ、体外に排出する役割を担っています。ミネラルが不足すると、体内に余分なナトリウムが蓄積されることとなり、高血圧の引き金となります。

また、血中の糖質が多いと血液中の水分が増加し、血液が多い状態になるため、血圧が上昇します。ミネラルが不足することにより、高血圧の原因物質が体内に増加するのです。 そして、カルシウムが不足することも問題です。カルシウムが不足すると、骨の中のカルシウムは血液中に移動し血液の流れを阻害、高血圧を招く原因となるためです。

動脈硬化のリスクが高まる

ミネラルの中でもマグネシウムが不足すると、動脈硬化のリスクが高まると言われています。 ナトリウムは体内で血管の壁に張り付き、血管内部を狭めます。血管の内部が狭くなると、高血圧と動脈硬化を引き起こします。 マグネシウムは塩分の体外への排出をサポートし、血管内にナトリウムが張り付くことを、阻止してくれる働きがあるのです。

高コレステロール血症の発症

ミネラルはナトリウムや糖質の排出を促進させますが、同様に体内の脂質やコレステロールの排出を助ける役割も担っています。 ミネラルは善玉コレステロールを増加させることによって、血管内プラークの原因となる悪玉コレステロールを減少させます。そのため、ミネラルが不足すると、体内に排出しきれない脂質やコレステロールが蓄積され、高コレステロール血症を発症するリスクが高まります。

特に関係の深いミネラルは?

くも膜下出血を予防・再発防止するために必要なミネラルについてご存じですか。摂取すべきミネラルとその働きについてご説明します。毎日の食生活で正しく摂取できているでしょうか。摂取したい食品もあわせてお話します。

種類 特徴 配合食品

カリウム

高血圧傾向を抑制するミネラルのひとつに「カリウム」があります。カリウムはカルシウムと共に腎臓の働きを促し、ナトリウム(食塩に相当)を体外に排出してくれるのです。つまり、血圧を上げるナトリウム(食塩)をスムーズに体外に追い出すために必要なのです。高血圧予防に大切なミネラルの代表格といってもいいでしょう。 ほうれん草・きゅうり・さわら・あおさなど

カルシウム

先に挙げたように、カルシウムはカリウムと共に働き、ナトリウムを排出する働きを持っています。さらにカルシウムは、副甲状腺ホルモンと深い関係があり、不足すれば血管の収縮がはじまります。これが高血圧を招いてしまうのです。乳製品や、骨を一緒に食べる小魚が嫌い、と言う方は何らかの方法でカルシウムを摂取する努力をしなければなりません。 干しえび・ひじき・ごま・えんどう豆・しらす干し・チーズ類など

マグネシウム

マグネシウムは、血管、特に動脈が緊張し硬くなるのを防ぐという特徴があります。マグネシウムが不足すると、外的刺激によって神経が興奮したとき筋肉が緊張することもあります。血管も、それを包んでいる筋肉も緊張してしまえば、それはやはり高血圧へ直結する大きな問題となります。マグネシウムは便秘を解消する効果も認められていますので、排便のときに力むことから起こる血圧上昇を防ぐこともできます。 ごま・アーモンド・あおさ・あおのり・わかめ・大豆製品(納豆・豆腐など)・するめ・抹茶など

摂取の注意点と効果的な摂り方

ミネラルは不足しても過剰摂取してもNG!偏りももちろんNG!

高血圧症状を予防、もしくは抑制するためにミネラルの摂取が必要なことはもうお解りいただけたと思います。ミネラルは体内で作られることのない物質ですので、積極的に摂取する必要がある一方で、過剰摂取してしまうとそれはそれで問題となることがあります。ミネラルを過剰摂取した場合に起こる症状としては、次のようなものがあります。

  • ●マグネシウム:下痢
  • ●カリウム:腎不全、高カリウム尿症
  • ●カルシウム:高カルシウム血症、高カルシウム尿症、軟骨の石灰化、結石、前立せん癌、鉄や亜鉛の吸収阻害

また、複数のミネラルが力を合わせて体の調子を整えてくれる訳ですから、偏った摂取も良くありません。バランスよく、過不足なく、がベストなのです。しかしながら、医学や薬学に明るくないごく普通の方がこれらミネラルについて適量をバランスよく摂取することは困難です。

1日に必要なミネラルの目安量と摂取量の上限

1日に必要なミネラルの目安量と、摂取量の上限についても紹介します。カルシウムなどは年齢によって目安が細かくわかれているので、30歳以上を対象としてまとめています。 カリウムについては、厚生労働省によると、腎臓に障害がある場合を除いて過剰摂取になることはないそうで、上限が設定されていませんでした。

種類/目安量 男性の摂取目安 女性の摂取目安 許容上限摂取量
カリウム 30歳以上:2,500mg 30歳以上:2,000mg -
マグネシウム 30~49歳:310mg
50~69歳:290mg
70歳以上:270mg
30~49歳:240mg
50~69歳:240mg
70歳以上:220mg
通常の食品から摂取:上限なし
それ以外での摂取:350mg
カルシウム 30~49歳:550mg
50歳以上:600mg
30~69歳:550mg
70歳以上:500mg
18歳以上:2,500mg

参照:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」[pdf]

摂取の注意点と効果的な摂り方

高血圧抑制に効果的なミネラルを上手に摂取するには?

多忙な方が、いちいち食品に含まれるミネラルを調べ、そのミネラルが正しく吸収されているかを確認しながら食べ物を口にすることは難しいものです。「栄養素が足りないな」と感じたとき、手っ取り早く手にするのはドラッグストアで手に入るサプリメントの類かもしれません。「マルチビタミン」「マルチミネラル」などと書かれている商品を手に取るのではないでしょうか。
その商品には、「マグネシウム」「カリウム」は含まれているでしょうか。高血圧に特に重要なマグネシウムとカリウムは「必須」といえます。