タウリン

タウリン

「タウリン」ということばをお聞きになったことはありますね。ドリンク剤などに使用される成分のひとつで、疲労回復のイメージをもたれているもののひとつです。
しかしながら、タウリンは高血圧を引き起こす原因の一つ、交感神経の高ぶりを調整してくれるうれしい作用も持っています。
タウリンとは、生命維持に欠かせない成分であると同時に、高血圧が気になる方にとって必須のものといえるでしょう。

タウリンがなぜくも膜下出血の予防にいいのか

くも膜下出血の危険因子となる高血圧や動脈硬化が気になる方に、積極的に摂取していただきたい成分「タウリン」。タウリンは体内随所に存在する分子です。ストレスなどで交感神経が優位になり血圧が上昇傾向に入ったとき、タウリンはその調整を行い、血管を収縮させるある種のホルモンの分泌を抑制してくれるのです。

タウリンの効能

タウリンって、本当のところどんなもの?どんな効果が?

タウリンは、動物の心臓や筋肉、中枢神経の中にたくさん含まれている物質で、アミノ酸の一種です。高血圧や心筋梗塞、脳卒中、肝炎など、さまざまな疾患に有効な成分だと言われています。 さまざまな作用が期待できるタウリンですが、代表的な作用についていくつか紹介しましょう。

交感神経を調整する働き

交感神経を優位にすることは、高血圧を招く原因となります。タウリンはノルアドレナリンの働きを抑えることで、カルシウムイオンの働きを調整し、交感神経の働きを抑制する作用があります。

肝機能を高める

肝硬変では、体内のタウリンが減少しているという報告があります。そこにタウリンを摂取することで、脂質の酸化が抑制され、肝機能を改善に導くことができます。タウリンは胆汁酸と化合して胆汁酸の分泌を促進させるため、コレステロール値を低下させて動脈硬化を抑えます。 また、タウリンの摂取によって、肝硬変の筋痙攣が改善したという報告もあり、肝機能障害による症状を抑える働きも期待できるでしょう。

タウリンを多く含む食品

自然にタウリンを摂取したいなら、この食品を取り入れて!

タウリンは栄養ドリンクでよく聞く成分ですが、食品から摂取するのがベストです。このタウリンは、カキ・アサリ・シジミ・ホタテ・イカ・タコ・エビ・カツオ・タラといった海産物に多く含まれています。カキは多くの方がご存じかもしれませんね。しかしながら、これらの「海のもの」には塩分も多く含まれますので、高血圧の方にとっては摂取のバランスがとても難しい面があります。 食材そのものの味わいを楽しむ意味でも、極力調味料を用いないで調理したり、といった工夫も必要です。

コレステロールの過剰摂取に注意

タウリンが多く含まれている魚介類には、コレステロールも多く含むものが多くなっています。特に、イカやタコ、エビには多く含まれており、イワシやたらこ、うなぎもコレステロールを含む魚介類です。 タウリンを豊富に含むカキは、比較的コレステロールが少ないですが、これらの魚介類を食べ過ぎることも危険です。

タウリンの摂取におすすめの調理法

タウリンは水に溶けやすいため、魚介類から出た水分もそのまま摂取できるような調理法がおすすめです。たとえば、パエリアや炊き込みご飯の中に入れる、みそ汁やスープの具材にするといった調理法は、魚介類のエキスを全て摂取できます。カキやホタテは、蒸す、煮るなどの調理法だと、水分と一緒にタウリンが無くなってしまうため、焼き物にする方が良いでしょう。

摂取の注意点と効果的な摂り方

高血圧の人がタウリンを摂取していい量って、どのくらい?

健康に役立ち、高血圧や動脈硬化を抑制してくれるといううれしいタウリン。しかしながら、何事にも「ほどほど」が大切です。タウリンを摂取するのは、1日に250ミリグラムがひとつの目安とされています。もちろん、体を動かす仕事をしている方ならばもう少し多く摂取してもよいでしょう。
タウリンは、体が求める以上の量を摂取しても、体外に排出されやすい性質を持っています。あまり複雑に考えずとも大丈夫ではありますが、タウリンを含む食品は、コレステロールのもととなるプリン体をも多く含むものもありますので、その点は考えなければなりません。

摂取の注意点と効果的な摂り方

手軽にドリンク剤で摂取するのがいい? 気をつけたいポイントはこれ!

食生活が乱れがちな方がタウリンを取り入れようと考えるとき、選択肢の一つとなるのがドリンク剤です。体外に排出されやすい性質がありますので、摂取量に大して神経質にならずに済むところも高ポイントですが、その分、体内に留まりにくい面があります。1日のうち、数回に分けて摂るのがよいでしょう。
とはいえ、ドリンク剤を常に手放さない生活、というのも好ましくはありません。他のビタミンを混ぜるためにアルコールを配合してありますし、カフェインや糖分を過剰に摂取してしまうこともあるからです。
やはり食品から摂取するのがベストと言えるでしょう。

高血圧の人と服薬中の方の注意点

タウリンと同時に摂取すると、効果が増強されると言われている薬が「アスピリン」です。アスピリンには嘔吐や肝機能低下、食欲低下、胃痛、蕁麻疹などの副作用があり、これらの副作用まで増強させる恐れがあります。 また、もう既に高血圧の方は、タウリンを摂取することで血圧を下げることができます。ですが、摂取しなくなるとまた血圧が高くなり、この血圧の変動によって血管に負担をかける可能性も。血圧の急激な変動は、血管にダメージを与え、血管の老化を招く原因にもなるため、注意が必要です。