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くも膜下出血は何が原因で起こるのか

くも膜下出血は何が原因で起こるのか

直接的な原因は大きく2つ

くも膜下出血はくも膜下腔に血液が入る病気です。トップにあげられる原因は脳動脈瘤で、全体の8割を占めています。その他の原因には、脳動静脈奇形による脳内出血と外傷による脳内出血があります。

直接原因1脳動脈瘤

くも膜下出血が起きる直接的な原因のうち8割を占めるのが脳動脈瘤です。脳動脈に瘤ができる病気ですが、どのようなメカニズムで発症するのでしょうか。
脳動脈瘤の3つのタイプと自覚症状や脳動脈瘤についてまとめています。

脳動脈瘤とは何か

コブが神経・組織を圧迫してしまう

脳動脈瘤は脳動脈の血管壁が何らかの原因によってもろくなり、風船のように膨らんだところに血液がたまってコブ状(=瘤)になった状態です。瘤ができると回りの神経や組織を圧迫したり、出血する可能性があります。

どんな種類があるのか

種類は3つ。部位や危険度が違う

色々な分類の仕方があり、大きくわけると「嚢状動脈瘤(イチゴ状動脈瘤)・側壁動脈瘤・紡錘状動脈瘤」の3つがあり、できる部位やくも膜下出血の危険度が違います。それぞれの違いをみていきましょう。

自覚症状は?

ほとんど無いが、予兆でチェック

脳動脈瘤の自覚症状はほとんどありませんが、瘤が大きくなったり破裂するとハンマーで殴られたような激しい痛みがあります。まれに予兆があるといわれますが、どのような症状でしょうか。主な自覚症状をまとめています。

どうしてできるのか

先天性以外の原因もある?

動脈瘤は先天性によるものが多いといわれますが、それ以外にも原因があり、誰でも発症する可能性があります。どのような人に動脈瘤ができやすいのでしょうか。動脈瘤を誘発する要因と併せてみていきましょう。

脳動脈瘤を発見するには

精度が高い4つの検査とは?

脳動脈瘤は発見が難しく、その多くは膜下出血が起きて初めてわかります。発見の手がかりになるのが血管造影やCTなどの検査です。検査機器の性能が向上して診断の精度が高まりました。代表的な4つの検査をみていきましょう。

破裂のメカニズム

仕組みを理解して命を守ろう

脳動脈瘤でもっとも恐ろしいのは「破裂」です。破裂するとくも膜下出血や脳出血を発症して命に係わる場合もあります。どのようにして破裂するのか、そのメカニズムを詳しくみていきましょう。

直接原因2脳動脈瘤以外の原因

くも膜下出血が起きる原因は、脳動脈瘤の他にもいくつかあります。それほど発症率は高くありませんが、「奇形による脳内出血」と「外傷による脳内出血」の二つの原因について、説明しています。

脳動静脈奇形からの出血

先天性の脳動静脈の奇形がくも膜下出血の直接的な原因

クモ膜下出血の直接的な原因が、脳動静脈奇形です。胎児の脳血管が成長する過程で何らかの異常が生じたために起きます。
動脈と静脈が分離せずにつながっているので、動脈から静脈に強い力で血液が送られます。その圧力で血管に大きな負担がかかると、もともと血管壁が弱くて破れてしまって出血がおこります。
年間に脳動静脈奇形で血管が破裂する人は10万人に1人で、発症年齢が20歳~40歳代と意外と若い傾向にあります。治療は手術で異常血管を取り除いたり、クリッピングで異常血管を閉塞して出血を抑えます。

外傷による脳内出血

交通事故や転倒によるくも膜下出血は命に係わる場合も!

外傷による脳内出血も、くも膜下出血の直接な原因です。交通事故や転倒などで頭に外傷を負い、脳挫傷がおきると膜下出血になる場合があります。
外傷の程度にもよりますが、びまん性軸索損傷のように意識不明に陥って、時には命に係わる場合もあります。脳動脈瘤によるくも膜下出血は外科的治療が必要ですが、外傷による脳出血の場合は、出血した血液が自然に吸収されるので、基本的には手術をしません。
脳に強い衝撃を受けたり外傷を負った場合、一刻を争う場合もありますので、すぐに病院に行って検査を受けてください。