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記憶障害とリハビリ

日常生活に大きく影響する記憶障害

のをどこに置いたかといった日常的なことまで記憶が及ばなくなります。そのため、生活に支障をきたしてしまうケースも少なくありません。記憶障害が起こる原因や、記憶障害を抱えた患者さんとの向き合い方について見ていきましょう。

 

くも膜下出血の後遺症・記憶障害とは

「覚えること」「思い出すこと」の障害

くも膜下出血を経験された方の中には、記憶障害を起こす方が少なくありません。記憶障害は一体どのようなメカニズムで起こるのでしょうか。その症状とともに詳しく説明します。

記憶障害が起こるメカニズム

記憶は「(思い出や予定を)覚える」「記憶を保持しておく」「思い出す」といった何種類かの異なる脳の働きから成り立っている高度な営みです。さらに、数年前・数日前・数分前の過去、数分後・数年後の予定など、その記憶や予定が作られた時点によっても、それらを司る脳の部位は詳細に分類されています。記憶の働きが行われるのは、主に前頭葉です。くも膜下出血やそのほかの脳の疾病によって、脳の記憶を司る部位に損傷を受けると、損傷の箇所や程度によってさまざまな記憶障害の症状をきたします。

記憶障害の症状

記憶障害は単に「物覚えが悪くなる障害」と思われがちですが、症状が深刻になると日常生活にも支障をきたすことがある複雑な障害です。損傷を受けた脳の部位によってその症状は異なります。記憶障害の具体的な症状は、以下のとおりです。

  • ・自分の発言や行動を覚えていない
  • ・会話の内容を覚えられず同じ話を何度もする
  • ・人から指示されたことを覚えられない
  • ・どこにものを置いたか、これから何をしようとしていたかを忘れてしまう
  • ・過去の出来事が思い出せない

注意点・リハビリ方法

記憶障害のリハビリ方法とは?

記憶障害のリハビリにあたっては、まず問診やテストを行って、どの分野の記憶に障害が出ているのか、その程度や内容を探っていきます。記憶障害は、注意障害などほかの高次脳機能障害と複合的に発現している場合も多く、診断には専門家による慎重な判断が必要です。障害の程度が判明したら、いくつかの技法を用いて段階的に記憶機能を強化していきます。

以下は、記憶障害のリハビリに用いられる方法になります。どちらも直接的に記憶機能を改善するのに役立つ方法です。

  • ●反復訓練

    簡単な記憶課題を繰り返し行うリハビリ法です。何度か行っているうちに、課題を繰り返す間隔を長くします。記憶課題に対して間違った反応をした場合、また間隔を短くし、リハビリを行います。

  • ●戦略的訓練

    本人の障害を受けずに残っている能力に応じて、記憶のリハビリを戦略的に行う方法になります。この「戦略的訓練」にはいくつかの方法があり、
    以下はその一部です。

    • 視覚イメージ法

      後遺症として障害を受けていない視覚を活用し、イメージで記憶を補助する方法です。

    • PQRST法

      PQRST法は、「P(Preview:予習)Q(Question:質問)R(Read:精読) S(State:記述)T(Test:テスト)」の五つの頭文字をとった訓練法です。新聞や雑誌といった記事の内容に目を通し、自分で記事の内容に関しての質問を作ります。今度は細かく読み込み、読み込んだ後に自分で作った質問に対して答え、その答えが正しいか確認します。これにより、覚える内容を深く理解し、記憶に残りやすくします。

家庭でできる回復法、「環境調整」

記憶障害の患者さんは覚えておけること・思い出せることが極端に制限されるため、日常生活の中でやるべきことを思い出すにも困難を生じるケースが少なくありません。そこで、記憶障害の患者さんが生活しやすい環境を整える「環境調整」という技法が回復のカギとなってきます。下記のようなサポート法を行い生活環境を整えることが一般的です。

  • ・1日の中でやるべきことのチェックリストを作成する
  • ・適切な時間にアラームを鳴らす
  • ・毎日使うものは必ず同じ場所に置いたり、ものの名前をラベルで貼ったりする
  • ・大切な約束事や予定は貼り紙に書く

「環境調整」によって患者さんの記憶に関わる負担がグンと軽減され、リハビリに集中することができるようになります。

外部代償法で記憶の負担を軽減

「環境調整」と同じく、家庭でもできるリハビリ方法になります。やり方としては簡単。 メモ帳やスマートフォン、PCやテープレコーダーといった、記憶に代わる道具に、覚える内容を貯蔵。これにより、記憶による本人の負担を軽減することが可能です

このほかにも、決まった時間に起きる・決めた時間で食事をとるといったことも、何をどのタイミングで行うかわかるようになるため、記憶に対しての負担軽減になります。

記憶障害は、生活における情報が保持できない、生活する上での知識が乏しくなるため、不安に思ってしまうかたもいます。そのため、家族は記憶障害の患者さんが生活しやすい環境を整えると同時に、患者さんの気持ちに寄り添って、リハビリをサポートしていきましょう。

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リハビリの助けとなるもの

回復の助けとなるもの

記憶障害のリハビリをサポートするために

脳はたくさんの毛細血管を抱えており、その活動には大量の血液を必要とする繊細な器官です。くも膜下出血やその他の脳疾患は、高血圧や動脈硬化など、ドロドロの血液が原因となって起こる疾病と関連していることがわかっています。記憶障害をはじめとする高次脳機能障害の改善、また脳疾患の再発防止には、脳の血流の状態を正常に保つことがポイントとなってくるでしょう。
抗酸化作用をもつ大豆発酵エキスは、血管にダメージを与える活性酸素を除去し、血管の状態を正常に保ってくれる効果が期待できます。大豆発酵エキスで身体の環境を正常に整え、身体の内側からリハビリ生活をサポートしていくことが、機能回復のための第一歩となることでしょう。

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