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くも膜下出血と似た症状の病気は?

自己判断は危険!いつもと違うと感じたらすぐに病院へ

頭痛や吐き気、めまい、手足のしびれ、ろれつが回らないなどの気になる症状が続いたら、何らかの脳のトラブルが起こっているかもしれません。くも膜下出血と間違われやすい脳の病気を紹介します。

くも膜下出血と似た症状の病気とは?

くも膜下出血の症状の特徴は「今までにないほどの激しい頭痛」

重症の場合はこの激しい頭痛を手がかりにすぐにくも膜下出血を疑いますが、軽症の場合は持続的な頭痛や吐き気、手足のしびれなど、はっきりしない症状が続くこともあります。これらの症状は脳梗塞や脳出血など、他の脳疾患である可能性も示しています。それぞれの特徴や、くも膜下出血との見分け方などを以下に解説しています。

脳梗塞

脳疾患の中で最も患者数の多い脳梗塞

脳内の血管が「詰まる」ことで様々な感覚障害や意識障害が出る病気です。

前兆としてはめまいやふらつき、ひどい肩こりなどがあり、また「詰まる」場所によって言語障害や手足のしびれなど様々な感覚のトラブルが起こります。完全に詰まる前に症状が出ることが多いため、早期に受診して治療を行えば、比較的簡単に回復できるとも言われています。

<見分け方>激しい頭痛はないのに手足のしびれやめまいなど「いつもと違う感じ」が続いたら脳梗塞の疑いが強いと言えます。

脳出血

脳出血と脳梗塞は症状がほぼ同じ!?

脳内の血管が「詰まる」病気が脳梗塞ですが、脳内の血管が「破れて出血する」のが脳出血です。「詰まる」「破れる」の違いはあるものの、脳内の血管に障害が起こるという点では似通っており、その点で現れる症状もよく似ています。主な症状はめまいやふらつき、脱力感、手足のしびれや言語障害などが挙げられます。くも膜下出血のように激しい頭痛が起こることは稀ですが、出血した際に頭がずんと重くなるような頭痛がすることがあります。さらに嘔吐も合わせて起こりやすい点も特徴的です。

<見分け方>突発的に頭全体が重くなるような頭痛と嘔吐、半身麻痺等が合わせて現れた場合は脳出血が疑われます。

脳腫瘍

脳腫瘍の特徴や症状、くも膜下出血との違いは?

脳腫瘍とは脳の内部にできた塊や変色部分などの「できもの」の総称です。良性のものと悪性のものがあります。良性のものは増大速度が遅く、手術で摘出可能であるのに対し、悪性のものは周りの組織との境界が不明確で、手術をしても全て摘出できず、また増殖スピードも速いため残った部分からさらに大きくなったり他の場所へ転移する可能性もあります。脳腫瘍ができると腫瘍の周りの脳組織や神経が圧迫されるため、手足のしびれや言語障害、吐き気などくも膜下出血や脳梗塞などと似た症状が現れやすいと言われています。

<見分け方>締めつけられるような頭痛が数カ月単位で続くようなら要注意。特に、朝起きた時に強く痛み、時間が経つと少し改善するような痛みは脳腫瘍の疑いがあります。

髄膜炎

髄膜炎の症状の特徴やくも膜下出血と似た前兆、見分け方

髄膜とは頭蓋骨と脳の間にあり、脳と脊髄を覆って外部からの衝撃から守っている膜です。内側から軟膜、くも膜、硬膜の3層に分かれていますが、この髄膜が最近やウイルスに感染して炎症を起こすのが髄膜炎です。主な症状としては発熱、嘔吐、意識障害(長時間眠り続ける)などがあり、脈打つような強い頭痛も特徴的です。脳卒中や脳腫瘍とは異なり、手足のしびれなどの感覚障害が起こることはほとんどありませんが、原因菌やウイルスに応じた適切な治療を施さないと、悪化して命が脅かされることもあります。風邪のような症状で発見が遅れることもあるため、3~4日以上発熱が続くような場合は早めに専門医に相談しましょう。

<見分け方>脈打つような強い頭痛が数日続き、嘔吐や発熱があるものの麻痺などが見られない場合は髄膜炎の可能性が高くなります。

様々な脳の病気とくも膜下出血との違いや見分け方を解説してきましたが、一般的に言われていることと全く異なる症状が出る場合もあります。自己判断で「大丈夫」と判断することは非常に危険で、重大な病気の発見が遅れることもあります。そのため、「いつもと違う」「なにかおかしい」と感じることがあれば、まずはかかりつけのお医者さんや専門医などを受診して検査を行ってもらうことをお勧めします。

病気は事前に防げる

くも膜下出血を始め、脳梗塞や脳出血などの脳疾患は、どれも早期発見が非常に大切で、その後の生存率や回復率を左右します。特に高血圧の人や、脳動脈瘤、動脈硬化などを指摘されたことがある人は何らかの脳疾患を急に発症するリスクも高いため、症状が何もなくても数ヶ月~半年に一回程度、脳ドックなどで検査をしてもらうと安心です。

また、普段の生活も見直し、飲酒・喫煙を控える、生活習慣の改善を意識するなど健康的な生活を心がけることも、脳疾患の発症リスクを減らすのに役立ちます。例えば「抗酸化成分」の入っているサプリメントや食品は、高血圧を改善する効果も期待できるため、ぜひ食生活に取り入れてみてください。