食生活の乱れ

食生活の乱れ

食生活の乱れはくも膜下出血の大きな危険因子!

くも膜下出血の発症と再発のリスクを高める要因として、「食生活の乱れ」が挙げられます。食生活が乱れると、血圧が高くなり、血液がドロドロになってしまうからです。それでは、くも膜下出血と食生活の乱れについて、詳しく見ていきましょう。

くも膜下出血のリスク
高める食生活とは

「塩分・脂質・糖質」を摂りすぎることがくも膜下出血を招く

くも膜下出血発症の要因となる食生活は、「塩分・脂質・糖質を多く摂りすぎる」食生活です。そもそも、くも膜下出血は、高血圧や動脈硬化、糖尿病が引き金になると言われており、塩分・脂質・糖質は、これらの症状を引き起こす原因となります。

くも膜下出血を含む脳卒中は、高血圧を予防することで40%もリスクを抑えることが可能。糖尿病は高血圧を引き起こす疾患で、高血圧は動脈硬化を招きます。くも膜下出血の原因疾患は、それぞれが関連しあっているのです[※1]

こんな食生活がくも膜下出血の発症を引き起こす

くも膜下出血の発症リスクを高める食生活について、具体的な例を挙げてみましょう。

お昼は麺類や丼物だけ

麺類や丼物は、意外と食塩量が多いもの。例えば、麺類のスープも全部完食すると5~7g、牛丼は1杯で約3gの食塩を摂取します[※2]。その上、丼物に使われるうなぎや卵にはコレステロールが多く、うなぎ50gで115mgもの量です[※3]

また、これらの食事は摂取できる品目が少なく、野菜が不足しがち。お昼に食べるなら、麺類や丼物ではなく、様々な食品が摂取できる定食がおすすめです。

肉を使った洋食がメイン

和食に比べて洋食は、多くの油を使用するため、コレステロールや脂肪を摂りすぎてしまいます。また、脂身の多い肉を食べることも脂肪の摂りすぎになりますが、ひき肉を使った料理は、どれだけ脂身が含まれているか分からないため危険です。

肉を使った洋食はカロリーも高くなりがちなので、食べ過ぎは肥満に繋がり、糖尿病や高血圧を引き起こす原因となります[※2]

控えたい食品

高血圧や動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病を予防することが、くも膜下出血の予防にも繋がります。生活習慣病を引き起こす要因となる食品は、なるべく控えめに摂取するようにしましょう。

塩分

日本人は塩分過多?塩分の摂りすぎは高血圧の原因に

塩分は高血圧の原因となります。塩分を摂りすぎると腎臓の働きによって体液の量が増加し、その結果、血液量が増え、血圧が上がります。

さらに、腎不全を発症していれば、塩分をスムーズに排出させるために血圧が上昇。塩分の摂りすぎで交感神経が優位になり、血管が収縮することで血圧が高くなる場合もあります[※4]

日本人は特に塩分を摂りすぎる傾向があり、1日で平均9~12gの摂取量だと言われています。ですが、日本高血圧学会によると、1日6gまでに抑えることが理想的です[※5]

  • ラーメンなどのめん類
  • チャーハン
  • ファーストフードやコンビニ弁当
  • ハムやチーズなどの加工食品
  • すじこ・いくら・塩辛など[※2]

糖質

糖質の摂りすぎは糖尿病や動脈硬化のリスクを高める

糖質とは、砂糖を初めとする糖分だけではなく、ご飯やパンなどの炭水化物も含みます。糖質の摂りすぎは肥満の原因となり、糖尿病の発症リスクを上昇させる要因です。

また、糖質はインスリンを分泌させ、血糖値を上昇させますが、糖質を多く取り過ぎると血糖値の上昇が激しくなります。そうすると、血管にダメージを与えるようになり、動脈硬化を引き起こすのです[※7]

さらに、糖質を摂りすぎると、体内で過剰なコレステロールを作り出す原因にもなるため、動脈硬化が促進され、くも膜下出血の危険性を高めます[※8]

  • ごはん
  • パン
  • いも類
  • 果物
  • ドライフルーツ
  • 砂糖
  • 麺類[※9]

油脂

コレステロール値と中性脂肪が上昇して動脈硬化に

脂っぽい食事には脂質が多く含まれますが、脂質の摂りすぎは、血液の中のコレステロールと中性脂肪を増加させます。

特に牛肉や豚肉などの動物性脂肪には、飽和脂肪酸が多く含まれており、飽和脂肪酸は悪玉コレステロール値を上昇させることが分かっています。マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸も同様です。[※6]

悪玉コレステロールや中性脂肪が増加すると、血液はドロドロになり血流が悪くなります。また、ドロドロの血液は血管に負担をかけ、動脈硬化の発症へと繋がるのです。

  • 牛肉・豚肉の脂身
  • レバー
  • たまご
  • バター
  • シシャモ
  • たらこ
  • マヨネーズ
  • マーガリン
  • ソーセージ[※2]

摂ったほうがよい油分もある

オメガ3脂肪酸の摂取で血圧低下・血管の正常化

オメガ3脂肪酸とは、DHAやEPAなどのことで、青魚に多く含まれていることで有名です。

オメガ3脂肪酸を摂取すると、血管の収縮が抑制されます。血管が収縮すると血液が流れにくくなるため、血圧が上昇しますが、オメガ3脂肪酸はそれを防いでくれるのです。 また、血液中の血小板を固まらせないようにすることで、血液をサラサラにし、血流を改善する作用も。この2つの働きによって、高血圧を予防することができます。

また、血管に弾力性を持たせるという働きもあり、高血圧抑制効果に加えて、壊れにくく丈夫な血管を作ることで、くも膜下出血の予防に一役かってくれるでしょう[※10]

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NGな食生活を帳消し
にしてくれる食品はある?

くも膜下出血の有効な予防法は大豆食品や酵素の積極的な摂取

食生活が乱れと、活性酸素が過剰に発生したり腸内環境が悪化したりして、くも膜下出血の危険因子となる動脈硬化を引き起こします。こうしたリスクは、食事内容を見直すことで回避することが可能です。

過剰に発生した活性酸素は、抗酸化作用のある、大豆やブルーベリー、緑黄色野菜やトマトなど、ポリフェノールを含む食品を摂取することで取り除くことができます。

また悪化した腸内環境は、乳酸菌や発酵食品、酵素等を摂取すると改善できます。特に積極的に摂取したい食品は、イソフラボンを多く含む大豆食品や、オレイン酸を多く含む、オリーブオイルやゴマ、アーモンド、中性脂肪を減らす働きがあるイワシ、サバ、サンマなどがあります。

参考文献